2000年4月30日(日曜日) 鹿島港
GW突入!!
待望のGWです。でも、GWって、結構忙しくて、釣りに行けないんですよね。今回はGW最初の釣行として1日に鹿島某堤に行くことを予定していましたが、天候が悪そうなので、急遽30日に変更です。30日は天候は安心なので、いつも通り、ゆっくり出発です。
「今日もいい天気だね。波は1.5mだって。」
「うん。天気予報ではそうだったけど、もっと低いと思うよ。べた凪だと思う。」
「今日、潮も悪いし、あまり凪だと釣れないかもね。」
「アジが来てないかなあ・・・」
「昨日も天気良くて暖かかったから、期待できるかもね。」
「今日はアナゴは全部リリースするぞ。」
と半分心配、半分期待で鹿島に向かいます。釣り餌センターで餌を買うついでに、アジの事を聞いてみました。
「アジは来ましたか?」
「まだ新しい群れは入ってないね。居付きのやつなら釣れるけどね。」
「今年は遅れてますねえ。」
「水温が上がらないね。去年なかなか下がらなかったからねえ。」
「確かに、去年はすごかったですよね。」
「12月までアジ釣れただろ。あんなこと無いよ。」
「確かに、去年いい思いをした「つけ」を食らってるんですね。」
と、釣り餌センターをあとにします。
べた凪〜〜〜〜
さて、海に到着すると、予想通り、べた凪です。波は50センチ以下です。さすがにGWの日曜で、堤防には人がいっぱいですが、全く釣れていません。ドンコの死骸だけが散らばっている状況です。
ポイント到着は10時半頃。早速いつも通り私はカレイ、きむさんはアイナメです。
まず、網が入っているかどうかを確かめるため、仕掛けをつけずに錘だけ付けて投げます。すると、50メートルほどのところで根掛りです。この根、動きます。間違いなく網かロープです。
このため、この網の向うに投げ込んで、浮かして獲るか、手前に投げ込むしかなさそうです。
この結果、私は遠投、きむさんは近場攻めに決めます。そして意気揚揚と?釣り開始ですが・・・・・・いつもの地獄が始まりました。
遠投では、仕掛けを投げ込んで5分もしないうちに、アナゴが絡むか、シャコが餌を獲っていくかのどちらかです。近場のきむさんはドンコ地獄です。先週以上の地獄状態で、仕掛けがどんどん無くなります。今回はなるべく早く上げて、生きてるアナゴはどんどんリリースしたのですが、それでも3匹は救命不可能でキープする羽目になりました。
シャコは3匹釣れましたが、もっと居そうです。真面目にシャコ釣りしたら釣れるかも。でも、ここまできてシャコ釣っても仕方ないですね(^^;;;;
南風〜〜〜〜そして遂に・・・(;_;)
お昼頃から、徐々に南風が強くなって、少し釣りにくくなります。アナゴ地獄はいやなので、サビキやウキフカセもしてみましたが、何も釣れません。やはりアジはまだ来ていないようです。時折小魚の群れが見えるのですが、あれは何なのでしょう。
あまりに釣れないので昼寝をしていたら、きむさんが走ってきます。で、タモを掴んでまた戻っていきます。さてさて何でしょう・・・・・
その後、紆余曲折があり(^^;;;; ・・・・・・・・・・
・・・・・・・・きむんさんが、シリヤケイカを「釣り」ました。(詳細は秘密です。聞いたらがっかりするよ(^^))
イカシーズンの始まりでしょうか? ちょっと早い気もしますね。もしかしたら、イカも鹿島港に居つきのやつが居るのかな?
このイカで、ちょっと楽しみましたが、その後も状況は変わりません。アナゴ地獄とドンコ地獄は続きます。
午後3時半頃、遂に初めて噂の船に会うことが出来ました(^^;;;
『この堤防は危険ですから、出てください。』
そう!! 警察の船です。嬉しくて写真を撮ってしまいました。
「Gakuさん、警察の人、手を振ってたよ。Gakuさんが写真撮ってるから。」
「え〜本当に?」
「あれ警察だよね。」
「うん。今日は日曜だし、GWだからねえ。」
『そろそろ退去してください。これから海が荒れ始めます。ここは立ち入り禁止です。』
「あれ?今日荒れたっけなあ?」
「天気予報変わったじゃない?」
ちょっと不思議だったので、電話で天気予報を聞いてみましたが、変更はありませんでした(^^;;;;
退去決定!!南浜へ
しかし、釣りのほうは全然ダメだし、警察にも警告されたので、退去することにしました。
「早めに戻って南浜のイシモチに行こうか。」
「そうだね。南風入ってるから、いいかもね。」
ということで、納竿です。ここでの釣果は、アナゴ多数(3匹持ちかえり。)、シャコ3匹でした。きむさんはドンコ多数(全てリリース。)、シリカケイカ1?です。今日は、私はドンコを1匹も釣りませんでしたし、きむさんはアナゴを1匹も釣りませんでした。完全にポイントが違っていたのですね。
さて、ここから本当の地獄が始まります。南風地獄です。自転車をこいでもなかなか進みません。車まで戻ったときにはへとへとになっていました。ともかく荷物を片付け、南浜に向かいます。
ところで、南浜と南堤付け根の間の道路工事、終わりませんよね。で、今回、あれが道路工事ではないことに気づきました。あれは、暴走族対策のバリアですね。あそこが通れると、暴走族がぐるぐると周回レースをしてしまうので、閉じたのでしょう。ということは、当面あそこは開かないということです。不便ですねえ・・・・・
途中コンビニで食料を確保し、南浜へ。結局南浜到着は6時過ぎになりました。今日は結構車が多く止まっています。まずは定石通り偵察です。最初に到着した北の10番の梯子から登って堤防の上から見学です。ここの人数は10人ほどで、ごく稀に釣れています。そこから見える11番は5人、9番は10人ほどでしょうか。
次に7番の梯子から見てみます。7番も20人近い人です。ポツポツながら釣れています。人気の8番には30人以上が入っているようです。6番は5人程度ですが、あまり釣れていないようです。
そこから南はさらに車が多そうです。
「きむさん、どうする?」
「人の多いところは嫌だよねえ。」
「うん。あんまり釣れなくていいもんね。10匹いればいいや。」
「1番とかは?」
「あそこも多くない?」
「でも、あそこはこの時間釣れるんだよね。」
「う〜〜ん、きむさんの好きなところでいいよ。」
「どうしよう・・・今日の状況なら、どの突堤でも同じかな。」
「多分、濁りがあまり無いから、暗くなったらどこでも同じだよ。多分浅いところに来るよ。」
「浅いところか・・・」
「ともかく、人のいない突堤にしようよ」
「そうだね。気を使いながら釣りするの嫌だよね。」
ということで、我々が選んだ突堤は・・・・秘密です(^^;;;;; (ご存知の通り、いつも秘密ですよね(^^) 特定の突堤に人が集中しないためなので、ご了承下さい。)
突堤決定!!
今回の突堤で釣るのは多分初めてです。釣り人は、今来たばかりという感じの地元のおじさん一人だけ。全く釣れている様子はありません。ともかく凪なので、浮き釣りの準備をして、ポイントを探します。
この突堤、人がいないのは、足場が悪いからのようです。なかなか良い釣り座がありません。どんどん暗くなっていくので、早く良い釣り座を見つけないと不安です。しかし、いくつかのポイントを探りますが全く当たりがありません。どんどん暗くなって、そろそろヘッドライトが必要だなと思いながら、探る場所を変えます。すると・・・ある場所で浮きが消しこみます。予想していなかったので(^^;;; 合わせが遅れます。きっちり餌だけ取られていました。
この場所、足場が悪く、突堤上に戻るのも大変な場所です。そこで、竿を置いてバケツと餌箱を持ってきます。そして第2投、着水後5秒で浮きが消えます。今度は乗りました。上がってきたのは20センチ弱の小型イシモチです。
きむさんを呼ぼうかなと思ったのですが、突堤に戻るのも大変なので、もう少し釣ってみることにしました。そこから入れ食いが始まりました。サイズは全て小型ですが、次々に釣れます。3〜4匹連続で釣れたので、きむさんを呼びに行こうと思ったところで、きむさんが覗きに来ました。
「どう?」
「小型だけど、ここ入れ食いだよ。」
「教えてくれなくっちゃ。」
「今行こうと思ってたんだ。」
きむさんも参入を試みます。しかし、既に暗くなっているし、足場が悪く入れません。
「いいや、別のところで探ってみる。」
ということで、きむさんは他の場所に行きました。
その後も入れ食いが続きます。しかし、足場が悪くて餌をつけるのも難しいような場所なので、大変です。そこで、餌持ちの良い赤イソメに餌を変えます。すると、当たりが少し落ちましたが、ちゃんと釣れます。餌持ちも良く、2〜3回は付けなおさずに釣れますし、何より空合わせをしても外れないのがいいですね。これでまた釣果を延ばします。少し大きいのも釣れました。
しばらくして、またきむさんが見に来ました。
「まだ釣れてる?」
「うん、釣れてるよ。そっちはどう?」
「全然ダメ。」
「ここに来たら? 場所開けるよ。竿だけ持っておいでよ、餌もバケツもあるよ。」
「どこから行くの?」
「そこから、そっちを回って・・・」
ということで、遂にきむさんも参入です。当然ながら、すぐに釣ります。
私は餌の残りが不安になってきたので、今度はサンマの身餌を試してみます。しかし、サンマは赤イソメ以上に当たりがありません。苦労して、何とか1匹釣りましたが、隣できむさんが青イソメで入れ食いを楽しんでいるのを見ては、我慢できません。結局青イソメ餌に戻ります。
この後、二人でしばらく入れ食いを楽しみました。で、餌が無事?全部なくなり、当たりも遠くなったので終了としました。
釣れ始めたのが7時頃、止めたのが9時頃でしたから、正味2時間の釣りでした。きむさんは1時間強くらいかな。久々のイシモチ入れ食いを楽しみました。ずっと青イソメで釣っていたら、もっと釣れたでしょう。
結局、私が39匹、きむさんが22匹でした。30cmクラスが1匹ずつ混じりましたが、大半は20センチ以下の小型です。これは間違いなく、網が入った証拠ですね。漁船の網の目を抜けることの出来るサイズだけが残っているようです。大型はほとんど捕獲されたか、北上してしまったのでしょう。まあ、小型でも引きを楽しませてくれたし、小型のほうが、浮きを消しこむ綺麗な当たりするので、疲れているときにはこのほうがいいですね。
ということで、すごく疲れた釣行でしたが、最後にお土産をたっぷり確保して終わりました。ちなみに、私の釣ったイシモチのうち20匹はきむさんのクーラーに移住しました(^^)。今年初の干物を作るのだそうです。
「今日は疲れたね。」
「きむさん、某堤の帰りに自転車押して走ったりするからだよ。でも、イシモチが釣れて良かったね。」
「うん。南風のおかげだね。某堤では南風で苦しんだけど、こっちでは助けられたね。」
「これだけ釣れると、某堤に行くのが嫌になるね。最初から南浜でいいかも。」
「うん。そうだよね。やっぱりこの時期は南浜のイシモチだよね。」
などといいながら鹿島を後にしました。
さて、残りのGW、あと何度釣りに行けるかな?
ではでは。