2001年7月23日 月曜日 トウゴロウイワシに嵌った我々

昨日のトウゴロウイワシを求めてまたも夕方堤防に出陣です。昨日と同様、四つ手網の人がいて、やはりイワシを取っています。

昨日のイワシが美味しかったので、今回一番釣りに燃えていたのはママです。しかし、この日はトウゴロウイワシの魚影が薄いらしく、なかなか釣れません。

0107b9.jpg (7845 バイト)干潮時

昨日のスズキを狙って、投げ釣りもしてみますが、投げ釣りにもベラしか来ません。今日は餌をたっぷり買ってきたのですが、どうもその種類がまずかったようです。私が買ってきたのは赤箱の青イソメだったのですが、良く考えると、昨日スズキが釣れたのは、すべて緑箱の地元のイソメだったのです。この失敗がたたり、結局トウゴロウイワシ7匹、ベラ2匹で終わりました。

しかし、この日一番の収穫は、フランス語が話せるまゆちゃんが地元のおじさんと親しくなって、地元の仕掛けを見せてもらえたことです。イワシ釣りは、皆さん袖針の2号程度の小さな針に小さな浮きをつけて、餌はエビの身やサーモンで釣っているそうです。すごく繊細な仕掛けで、とても海釣りの仕掛けには見えませんでした。やはり釣りを楽しむにはフランス語が必須ですね。今回はまゆちゃんがいたので、本当に助かりました。

「地元の人が、このトリックサビキの仕掛けを見て、すごく驚いてましたよ。」

「何に?」

「こういった仕掛けはフランスには無いんですって。特にこの緑色の錘を不思議がってましたよ。」

「ああ、それ蛍光錘だから、暗いところで光るんだよ。」

「へえ、そうなんですか。それでかなあ・・ところで、トウゴロウイワシって、フランス語では何でしたっけ?」

「Pretreだよ」

「地元の人が言っているのは違う名前の気がするんですけど・・・・」

「じゃあ、Eperlanかなあ。それは日本ではキュウリウオっていって、ワカサギの仲間なんだけど、一見トウゴロウイワシと似てるからねえ・・」

「ああ、そんな感じかも。」

ということで、トウゴロウイワシは地元ではキュウリウオとして扱われているようです。次の日に市場に行ったら、やはりこの魚が、Eperlanのから揚げとして売っていました。水族館でも同じ魚がEperlanと表示されていました。ただ、キュウリウオには脂鰭があるはずなのですが、これにはどうみてもありませんので、やはりトウゴロウイワシでしょう。フランスの場合、魚に地方名が多く、一つの魚が地方によって色々な名前を持っているだけでなく、同じ名前でも地方によっては違う魚になるので、ブルュターニュではトウゴロウイワシをEperlanと呼ぶのでしょう。

満潮時

ともかく二日目の釣りはちょっと敗退に終わりました。