2001年12月31日 月曜日 年末大賑わい

12月28日から30日にかけて、ロンドンに行ってきました。ロンドンで大きな本屋さんに行って、英語の魚図鑑を買ってくる予定だったのですが、家族のバーゲン攻撃に負けて、本屋さんに行くことができず、商店街の小さな本屋さんで見つけた小さな本を一冊だけ買ってきました。図鑑の参考文献のところに紹介してあります。

でも、この本のおかげでいくつかの魚の情報がバージョンアップできました。特に、サケ・マスのページが少し充実しました。

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さて、12月31日は月曜日。パリの魚市場がお休みで、魚を買うには最も良くない日です。でも、1月1日はお店が全部お休みですから、今日中に何か魚を手に入れなくては、正月が迎えられません。そこで、あゆみと一緒にベルサイユの市場に買出しに行ってきました。

「あゆみ、何食べたい?」

「イセエビの刺身!!」

「え?、イセエビは高いよ。」

「お正月くらいいいじゃん。」

「それに、生のイセエビは売ってないよ。イセエビは輸入物が多いから、みんな茹でてあるよ。オマールエビなら生が売ってるけど。」

「オマールエビ、刺身になる?」

「どうかなあ・・・食べたことないなあ。」

「じゃあ、やっぱりイセエビ。」

「じゃ、売ってたら買おうね。」

ということで、ベルサイユ到着は11時頃です。魚屋が閉まっているのではと心配していたのですが、全店開店で、お客さんもすごく多くて、大賑わいです。でも、やっぱりクリスマスモードと同じで、鮮魚は殆どありません。

「ほら、イセエビは茹でたやつばっかりだよ。」

「え〜〜ん、他の店もさがすぅ」

ということで、全店を見て廻ると・・・・

「あ、あそこの水槽にイセエビがいるよ。」

「あ、ほんとだ。でも、水槽のやつはきっと高いよ。値段も書いてないしね。」

「でも、買いたい。きっと1000フランくらいで買えるよ。」

「1000フランって2万円だぞ。そんなの勿体無くて買えないよ。」

「お正月だからいいじゃん。」

「2万円を5分で食べちゃうよ。勿体無いよ。」

「でも食べたいなあ・・・・」

「他にあゆみの好きなもの買ってやるから我慢しな。」

「う〜〜ん。じゃあ、トロ。」

「え?トロはあるかなあ・・・」

と探してみたところ、珍しく、割とよいマグロがありました。まずこれを輪切りで3センチ切ってもらいます。ちゃんとトロの部分もついてきました。

「次はタイね。」

「タイも買うの?」

「お正月はタイでしょ?」

「そうかあ・・・・・」

「でも、このタイ、あんまり活きが良くないね。刺身になる?」

「まあ、タイだから大丈夫だよ。」

「じゃあ、これ」

とタイを一匹買います。

「これでいいかい?」

「あとはウニね。」

「ウニも買うの?高いよ。」

「あっちの魚屋に結構いいのがあったじゃん。」

「よく覚えてるねえ・・・」

ということで、魚屋をかえてウニを買います。

「これでおしまいだよね。」

「あとサーモンも食べたいなあ・・・」

「スモーク?」

「うん。安いのでいいから買って。」

ということで、結局4種も魚を買い込んで帰る羽目になりました。

おかげで、31日はトロとウニをたっぷり楽しみました。でお正月の1日はタイと刺身と塩焼き、スモークサケ、それに前日のトロのしょうゆ漬けを、またもたっぷり楽しむことができました。やっぱり日本の正月は刺身ですよね(笑)

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ところで、正月明けの2日に、オートーユの市場に行ってみたのですが、7割くらいのお店がお休みで、魚屋も一軒しかなく、殆ど鮮魚がありませんでした。やはり正月はマルシェもお休みなのですね。

ところが、夕方カルフールに買い物に行ったところ、先に魚屋を覗きに行ったあゆみが走って戻ってきます。

「パパ、いいウニが出てるよ。」

「え?値段は?」

「キロ10ユーロ。」

「じゃあ、値段もカルフールにしては高いね。でも確かにまあまあだね。」

「買って買って。」

ということで、またもウニを買うことになりました。おまけに、サケの切り身も結構新鮮で美味しそうだったので、これを刺身で食べることにしました。これまで、我が家ではサケの生食は避けて、燻製を食べるようにしていたのですが、カルフールのサケは、多分養殖物だし、冷凍の解凍物の可能性も高いので、アニサキスが寄生している可能性は少ないだろうとの判断です。で、食べてみると、やっぱり燻製より生のほうが美味しくて・・・はまりそうですね(笑)。

とうことで、それなりに魚を沢山食べたクリスマス・正月シーズンでした。

でも、早く新鮮な鮮魚が復活して欲しいですね。今週末のマルシェが楽しみです。